「タンクレストイレ やめたほうがいい」って本当?

タンクレストイレ やめたほうがいい

「タンクレストイレ 後悔」「タンクレストイレ やめたほうがいい」
Googleのキーワード検索で見かけたり、耳にしたことはないでしょうか。
「タンクレストイレは後悔しやすい」となぜ言われているのか。
この記事では、タンクレストイレについての彼是を解説しています!

記事には個人的な感想を含むことを予めご了承ください。
タンクレストイレの交換についてお悩みの方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

「タンクレストイレ やめたほうがいい」って本当?

実は「タンクレストイレはやめたほうがいい」と言われる要因は、
すでにほとんどが解消されている!
…というのが現状になります。

・水圧が弱いと設置ができない
 → 水圧の弱さを補う「加圧装置」が搭載される

・停電時に水が流せない
 → 手動で流すためのレバーやハンドルが搭載される

これまでのネガティブな問題を解消する為に、
上記のように仕組みを改良したり、装置を搭載するようになりました。

タンクレストイレのメリット・デメリット

タンクレストイレのメリット

デザイン性が高い

タンク式トイレに比べ、幅・奥行・高さが一回り小さくなっています。
タンクがないことで10~20cmほど奥行は狭く、高さは更に低くなりトイレ全体がスッキリして見えます。
その為、空間が整えられておしゃれに感じられると思います。

このデザイン性の高さは消費者の購買意欲をかき立てる為、
どのメーカーも注力しているポイントの1つだと思います。
タンクレストイレに交換することで、QOLが上がるのがメリットだと思います!

掃除がしやすい

タンク式トイレに比べ、汚れにくい設計で作られています。
溝や継ぎ目が少なく汚れが溜まりにくかったり。
拭き取りやすい形状で、簡単にお掃除ができるようになっています。

加えて、従来のタンク式トイレでは陶器が使われていましたが、
現在はメーカーから凹凸が少ない汚れがつきにくい新素材が開発され、
それらが使用されることが主流になってきています。

お掃除のしやすさ × 新素材による汚れにくさ
これら2点が合わさっているのは、タンクレス最大のメリットと言えます。

水を連続で流せる

タンク式トイレは、タンク内に溜めた水を使って便器洗浄を行います。
その為、一度水を流してしまうと再びタンク内に水が溜まるまで待つ必要があります。

一方、タンクレストイレは水道管から直接水を引き込んでいます。
この仕組みの違いによって水を溜める必要がない為、水を連続で流すことができます。

商業施設・オフィスなど、多くの人が利用する場所や、
水を連続で流せるメリットが実感できると思います!

タンクレストイレのデメリット

費用が高い

タンク式トイレと比べて、本体価格や交換工事の費用が高いです。
ですが、節水効果によって日々のランニングコストを抑えられます。
トイレの使用期間をトータルで計算すると、
最終的にはタンクレスの方が安くなる場合が多いそうです。

タンクレストイレタンク式トイレ
本体価格10万円~30万円4万円~10万円
交換費用3万円~5万円3万円~5万円
※初期費用はタンク式に比べ、5万円~20万円くらい高いです。

故障時に全取り換えになる可能性がある

もう1つの費用が高くなる理由は…
タンクレストイレが故障した場合、メーカーが修理を行います。
その時に修理パーツが廃盤で手に入らなかった場合は全交換となります。
加えて、タンクレストイレは便器と便座が一体になっており、
パーツのみを交換することができないケースもあります。

ウォシュレット部(機能部)は交換可能なことが多いです。
参考ページ: https://www.lixil.co.jp/lineup/toiletroom/replace/

水圧によって設置できない場合がある

対応ケースとしては少ない方ですが…
マンションの高層階や、戸建ての2階以上など。
水道直結のタンクレストイレは、水圧が弱いと設置できないことがあります。

タンクレストイレの選び方

デザイン性やコスパ(コストパフォーマンス)など、重視する点は人によって様々だと思います。
その為、この製品が良いというのは一概には言い難いのですが、
「こんな選び方があるよ!」というのを少し紹介させていただければと思います。

デザイン重視
各メーカーから、上位モデルとされる製品がリリースされています。
これは機能に加えて、デザイナーや開発者のコンセプトが含まれている為。
お値段よりデザインなどを大切にされる方は、これらから選ぶのが良いと思います。
(例:「TOTO」ネオレストNX 等)

【コスパ重視】
各メーカーから、下位モデルとされる製品がリリースされています。
上位モデルと比較して、素材やデザインを抑えることで差別化をしている為。
コスパを重視される方は、これらから選ぶのが良いと思います。
(例:「Panasonic」アラウーノS 等)

加えて、「水圧が弱い」というのはデメリットと紹介しましたが、
これは設置できない可能性があるという理由のほかに、
高い水圧が必要なトイレの方が費用が安い傾向にあるという理由もあります。
知っておくことで、費用を抑えるポイントになると思います。

タンクレストイレのおすすめ

「TOTO」ネオレスト

【きれい除菌水】
「きれい除菌水」は、水道水から自動で生成され…
トイレの使用前後や、8時間以上使用していないときに、
自動で噴霧し、便器・ノズル・便座を洗浄・除菌してくれます。
目に見えない菌や汚れを分解し、黒ずみ汚れに変化するのを抑えてくれる他。
黄ばみ、悪臭の原因となる尿はね、菌の増殖などを抑える効果があります。
これがネオレストを選ばれる最大の理由だと思います。

「LIXIL」サティス

【電動お掃除リフトアップ機能】
サティスシリーズは、他社製品に比べて「簡単にお掃除できる」という点を重視しています。
電動で便器が持ち上がる「電動お掃除リフトアップ機能」が搭載されており、
便座と便器のすき間汚れを簡単に掃除できて、トイレの嫌な臭いを防ぐことができます!
これがサティスを選ばれる最大の理由だと思います。

「Panasonic」アラウーノ

【業界唯一の樹脂製トイレ】
アラウーノの最大の特徴は、トイレ本体が”樹脂”で作られていることです。
“樹脂”といわれると柔らかいイメージがありますが、
水族館の水槽にも使われてるような強固な素材となっています。
この樹脂を使用することで、「便器の表面をツルツル」にすることができ、
汚れがつきにくいというメリットを作り出しています。

加えて、素材と機能によってリーズナブルな価格設計が実現でき、
必要な機能がしっかりと決まっている人にとっては、
コスパ最強のタンクレストイレになると思います!
これがアラウーノが選ばれる最大の理由だと思います。

タンクレストイレの交換はどこに頼むべき

タンクレストイレの交換には、給水設備の工事を伴います。
法律上、給水設備の工事は「指定給水装置工事事業者」しか行えません。
ご依頼先が上記に該当するか、これが選ぶ時に気をつける点の1つです。

次に、「請負業者賠償責任保険」に加入しているかがもう1つです。
ほとんどの業者が加入していますが、実は加入していない業者もいます。
水道工事の失敗による被害で、被害額が数百万円を超えるケースは多いです。
保険に加入していない場合は、工事を行った業者に全額請求になります。

違法工事に対してはもちろん保険は適応されません。
被害額を考えると支払われないトラブルが容易に想像できますので、
当社を含む、「指定給水装置工事事業者」「請負業者賠償責任保険」の
2点に該当する業者にご依頼されることを強くおすすめいたします!

【補足】
インターネット上では、「水道局指定業者」「工事責任保険」
このように書かれていることが多いようです。
ブログ記事などから情報収集をする際には、ご参考にしてください。

当社でのタンクレストイレの交換事例

トイレ救急社で行った交換事例について、ここでは紹介したいと思います。
埼玉県朝霞市にお住まいのお客様から「ネオレストへの交換をしたい」とご連絡がありました。
ご購入される製品は決まっていないということで、ご予算やご希望についてお聴きしました。

今回は「TOTO」ネオレストというのは絶対条件で、
コストパフォーマンスを重視して交換したいというご希望をいただきましたので、
「TOTO」ネオレストシリーズのASタイプをご紹介させていただきました。

特徴や機能の違いについて、参考資料やサイトを送らせていただき、
ご検討の上、改めてお申し込みをいただきました。
お見積もりと作業についてのご説明をさせていただき、日程を決めて伺いました。

工事日、改めて作業について簡単にお伝えして交換に取り掛かります。
「TOTO」ネオレストは他社製品に比べて、重量があるので気をつけて運びます。
交換前のトイレ便器、こちらは取り外します。

下記、交換後のトイレがこちらになります。
設置後、水がちゃんと流れるかお客様にも一緒に確認していただきます。
無事に流れることを確認し、この日の交換作業はこれにて終了となりました。

以上が、埼玉県朝霞市での「TOTO」ネオレストの交換事例でした。
今回のようにご購入される製品が決まっていない場合でも、
ご希望に合わせてご提案をさせていただくケースもございます。

まとめ

トイレのトラブルでお困りな事があれば、お気軽にお声がけください。
どの修理サービスよりも誠心誠意、ご対応させていただいております。
お申し込み・お問い合わせはこちら

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

給水装置工事主任技術者(歴16年)
これまでに"15,000件"の案件を担当。

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